今日のラクダ
*2024/05/03【始】
いまは、5/3 8:30。
事件は起きた。
2024/05/02書いた文章のデータが飛んだのだ。
メモのデータをつなぎ合わせてなんとかしよう。
*2024/04/28【始】
現在は、2024/04/28 20時00分。
私は、これから1日1時間を6日かけて小説を書く。
まずは、自分の無意識をありのままに出すために、30分を使う。
プランというのは、おおよその目的を達成するためには役に立つ。
これだけの文章で、私はこれが小説風創作物になることが分かった。
より多くの人に、小説の書き方を提供することになるが、それだけが正解ではないうえに、完璧であるわけがない。
完璧なものであったら、崩壊を余儀なくされるからだ。
そのなかで、私から生まれる創作物を楽しんで頂きたい。
私の微力な力で、大きな力で石を持ち上げることが可能なのだ。
あなたが、創作をするときに「テコの原理」のツールくらいにはなるだろう。
そのために、まずは、6日のプランを紹介する。
2024/04/28 20時〜20時30分で無意識の小説を書き、テーマとプランを具体的にする。20時30分〜21時までに、簡単に小説のあらすじを書く
2024/04/29 5時〜5時30分小説の味を追求(俯瞰してみるため)5時30分〜6時小説を書く
2024/04/30 5時〜5時30分先日の小説の読み直し(流れを把握)5時30分〜6時小説を書く
2024/05/1 以上同文
2024/05/2 以上同文
2024/05/3 5時〜6時 最終見直し
このような形で書き上げるが、時間はバラバラになるだろう。
*2024/05/03
最終のまとめは、時間に制限をかけないことにする。
集中をして、全体の流れを知り残業が必要な日もあるのだ。
だから、嘘をついてしまったことになる。どうか、許容していだだきたい。そんな許容できる心優しい読者にめぐり逢いたいものだ。それに、言い訳になるが、5日間は全く残業をしなかった。
だから、最後に、2024/05/03の残業した時間を記して終わる。
さぁ、冒頭はこれくらいにして、私の創作物【今日のラクダ】を楽しんでくれ給え。
【今日のラクダ】
*2024/04/28
私は、ラクダに近い。
頭に大きなコブがあり、小さい頃から友達によく馬鹿にされた。目のほりやしゃくれた口もラクダと言われる理由であった。
外見だけでなく、内面もそれに等しかった。
マイペースであり、嫁は「高速道路で60kmで走る人をはじめてみた」と何度も馬鹿にされた。
子どもたちも「お父さんの運転する車遅い。ママは、120km出してたよ」とお母さんに賛同するのが、この年の子の性である。
だが、短気は損気。忍耐強くマイペースに進めばいいのだ。
だから、私は仕事も自分のタイミングで行う。
慌てて創作したものは、ガサツな出来栄えになる。
(・・・・一時停止・・・・私はここで、トイレへ行く・・・・再開だ。残り22分)
時間は、しっかりと管理している。
でないと、永遠に創作し続けてしまうのだ。何を創作しているかは、もうお気づきだろう。いまこうして、綴っている。文である。
つまり著作家だ。だが、私は流行りの作家ではない。だから、作家仲間からもラクダと呼ばれている。
「おまえの文章は現代向けじゃないんだ。まるで、時間を超えたその先を書いているみたいだ。一般人の誰がそれを理解できる?一般人は癒やされるモノを求めているのさ。その癒やされるツボを押すのが、俺達、著作家の労働だ。編集者が出版できないと言われればそれまでなのさ」
と、作家同士の飲み会で、愚痴を零(こぼ)していた。
しかし、私はラクダが好きであった。あのカラカラと乾燥し、夜は寒い砂漠で誰よりも生きる術をしっていた。
頭に血をのぼらせれば命取りだ。
だから、私はこのやり方で間違っていない自信があった。
ゆっくり、じっくりと、評価され、読まれるようになっていくことを知っていたのだ。
もちろん、私にも売れない作家の時期があった。(いま売れているかと言われれば疑問だが、、、それなりに生きている)
たまたま、その時に、いまの妻に出会ったのだ。
カフェでコーヒーを飲みながら、ピーナッツをしゃくれた口に入れすりつぶし、寛ぎながらパソコンに文章を打ち込んでいると、妻が目の前が現れたのだ。混雑していたカフェで、相席となったのがはじめての出会いであった。
このカフェは、少し変わったお店で、女将さん一人で20人を相手にしているために、お互いがお互いに許容しあって成り立っていた。なかにはお客さん自らが、皿洗いまでする人がいる。
そんなカフェで出会ったのは、必然的な運命だったのだろう。
私は、妻にあった瞬間に分かってしまった。この人とは一生過ごす。ラクダは、たしかに遅いが、一つずつに無駄がなく、はっきりと理解できるのだ。
だから、分かるのだ。
なぜ分かるかを文章にすると、長くなる。
だから、また違う機会にしよう。
とにかく、この場を通じて伝えたいのは、妻には、深く感謝をしているということだ。
国語の教師である彼女がいなければ、我が家は悲惨であっただろう。
文を書きながら、主夫をし、子どもたちの世話をしてたまに車であちこちに行けるのだ。ようやく、私も手に職が着いてきて、少しばかり家庭に資金を入れることができるようになった。
もし、彼女がいなかったらと考えると、背筋がゾッとする。
おそらく、彼女がいなければ、私は30歳ですでに亡くなっていただろう。
そう、ちょうど1945年頃に日本の作家たちが集団無理心中をしたように。
**1945/04/28
私は、インドネシアにいた。
子どもと妻を日本に置いて、なんとかこの戦を耐え忍んでいた。インドネシアにラクダはいなくとも、水牛がいた。
西洋の中にある東洋に近い国と協定を結び、こうを成し、水牛作戦は上手くいった。3年前まで火星作戦の突破口ができ、優位に進んでいた。
インドネシアは、その火星作戦の成功をおさめるためには必要不可欠な場所であった。
しかし、日本にも裏切りものがいた。スパイを送り込まれていた。
天皇制度に、嫌気を差していた成り上がりを唆せ、その弱みに浸け込み真珠湾攻撃の司令を出す裏切りをしたスパイが混じっていたのだ。
まぁ、こちらも、似たような事をしていた。戦とは、汚くなった奴が勝つのだ。
本来、アメリカに手を出すつもりはなかった。
その裏切り者もどうせ、利用価値がなくなったらアメリカの誰かによって殺される。
どんな条件を出されて、指示に従ったのかはわからないが、「まぁ、最高の幹部職を用意し、成功すれば、天皇のあいた椅子をお前に座らせる」とかだろう。
馬鹿なやつだ。そんな都合のよい美味しい話があるか、裏切れば、裏切られるのだ。
役目が終われば、有耶無耶(うやむや)に消されて、終わるというのに、、、、
日本人からも恨まれ、アメリカ人からも邪魔者にされる。
憐れで醜い奴になるだけだというのに、そのことまで考えてはいないのだろう。
どちらにしても「日本は負ける」
だが、負け方を行動から記すことはできる。
おそらく、さらに半世紀は、西洋化が進み、日本も、蜂蜜でない、砂糖によって、集(たか)り、白い粉の中毒となっていくだろう。
ソ連とアメリカの2つの大国と戦うことになって、結果は、見えていたのだ。
だから、なんとかこのインドネシアを独立させるために私は、いまこうして行動している。
誰からの命令でもなかった。
自然と分かるのだ。
自分のやるべき仕事に、だれかの指図などいらないのだ。
そして、このインドネシアをオランダの植民地からなんとか引き剥がすことはできるだろう。
西洋のオランダは、ソ連やアメリカみたいに、むかしほど力はなかった。だから、成功するだろう。
私の生命は、ここで朽ちるかもしれないが、それならそれでいい。次なる時代の海練(うねり)のときに私の欠片をみるだろう。
西洋からアメリカに、アメリカから、、、、
そのいつかやってくるアメリカ最強説から移行する時代がくる。
その時のために、生命をかけている。いまは、咲かぬ花かも知れぬが、時代を超えて咲く種を播くのだ。
そして、同じ人間同士、日本人も白人も、黒人も仲良くやればいい。
「なぜ、そこまで領土に拘っているのか。なぜ、こうして、水牛に乗りながら、私はまた考えている」
人の精神は、まだ成熟していないのだろう。人は愚かだ。何度も過ちを繰り返す。
耐え忍ぶラクダや水牛以下である。
* 2024/04/28【終】
終わりのサイレンが鳴った。
私は、残業をしない。
* 2024/04/29【始】
現在は、朝6時14分。少しばかり、寝坊をしたが連休のため対した影響はでない。
早速昨日の続きをしていこう。
スケジュール・テーマ・アイデア・状況・使いたいフレーズ・登場人物・訂正ポイントを昨日書いた文章をまとめるつつ、書き記すのだ。(*注釈1)
*2024/04/29 【中】
中間の30分のサイレン鳴った。
上から全体の見直しをしたが、私の無意識が無造作に時間に縛られず書かれている。
これでいいだろう。
だが、未来や過去を行き来しているために、あまりに、時系列が分からなくなる。
昨日から、今日に、今日から1945年の今日に、、、また明日に、、、
読者は、時間の狭間を迷い込むだろう。
それこそが、この創作物の面白さになるだろう。明々忙しく生きる現代人が、忍耐を有するラクダにならねければ、イライラして読み進めない小説だ。
私は、下顎からベロをぺろりとしてニヤついている。
もっと、もっと、時間でないそのなにかに闘志を燃やし、またのそのそと一歩を踏み出した。
**1945/04/29
私は、いまロウソクのランプと筆を即席の防空壕から書いている。食料の備蓄も水も湧き出ているため、生活に困ることはなかった。おそらく、30年はこの生活できるだろう。
さて、いまの状況を説明しておくと、外部との連絡手段は絶たれている。だから、こうして身を挺して記しているのだ。
戦語は、だれかの都合の良いように歴史が書き換えられる。だから、ここに生きていた人の感情と起きたことを記すのだ。
例えば、お腹が空き食料配給の菓子パンを1ヶ月食べたが、食品添加物を大量に入っていたために、1ヶ月食べ続けたら、蕁麻疹が隊員全員に出た。アメリカの仕送りであったが、それは衰弱させ、連隊の秩序を乱すための作戦も同時に行われていたのだ。
病人を持つのが、1番やっかいなのだ。
殺さず、生かさずの戦法である。そのことを知っている者は少ない。
だから、私は空母で自給自足に近い生活を選んだのだ。
菓子パンは、本当の非常事態のとき以外、インドネシアにいる隊員はしなくなった。
その場所にある食べ物を採って生きることをしつつ長期戦に持ち込んで行くほうが、堅実であるのだ。
すると、必然的に原住民と仲良くするコミュニケーションが必要になる。
そこで、短期的に上空から爆薬が降り注ぐ作戦に切り替えてきた。
森は燃えて、あらゆる人々を無差別に焼き殺す。
領土がほしいはずが、領土が荒れ、ただ、支配がほしいだけが欲しくなるのかもしれない。
なにかを実験するかのように、次から次へ新しい形の飛行機が飛んでくる。
だが、ここはインドネシア。
台湾や香港、中国空母を拠点にしなければ、航空もままらないはずである。
日本は、燃料を麻で行おうとしていたが、西洋はオイルを基盤にした。それで出遅れた。
だから、敗れるだろう。
麻を育て、採取すれば、それだけ土地は荒れて砂漠化する。オイルは、海が汚れ、空気が汚れるのは遅いからだろう。
日本が負けて学ぶ時がきたのかも知れない。
日本人は一度、大衆が思い込むとその思い込みを信じる傾向にある。
素直なのか、許容の器が小さいと言うか、一種の狂気じみたオカルト宗教が蔓延するのだ。
「自分は、ちゃんとした人間なんだ。ちゃんとした人間だから間違っていない」と、口々に言うが、「間違いだらけなのが人間である」
こうやって、上空からみえない防空壕のなかからそうやって綴っておこう。
そして、ノストラダムスの大予言は、日本が勝ったときに起きたパラレルワールドであったことも綴っておこう。
私は、少しばかり未来がみえるのだ。ラクダは、インドネシアにいないが、ラクダがみえるのだ。
***20XX/4/29
ぼくは、ラクダをみたことはなかった。授業で自動音声と動画の反芻が耳と頭に流れていた。
「10年前まで、スマホで、それが行われていたが、スマホは過去の遺物となっていて、空気中の音を振動させるバーチャルテクノロジーが主流となっていた。
ラクダも手に収まる大きさで下顎でむしゃむしゃ何やらやっていた。
バーチャルテクノロジーは、機械よって君たちの世界から見れば、ちょうど音楽を聴くようなものだが、その音は他人に聴こえないようにすることもできる。
ミクロ波によって、それは可能で自分の好みな異性の声が聴こえる」
と、いまもこうして、自動に音が流れている。ちょうどそのときから学習がつまらなくなった。
学校の先生もほとんど何もせず、機械で緊急の指示がAIによって、サイレンがなった時だけ動く。あとは、だれもが自分の時間で、好きな動画みて楽しんでいた。
だが、それがなにかはわからない。他人から聴こえないのだ。たしかに、何もしなくても衣食住の安全は守られている。安全第一であり、ライオンやカバに襲われる心配もなかった。先生以外に、年よりや大人たちをみることもなくなっていた。
あるとき、こんなことを自動音声に質問した。
「両親は元気にしているの?」
「両親は楽しく自分の時間を過ごしている。いまの君たちのようにハッピーにすごしている」と、流れるだけだった。
だから、他人とコミュニケーションをとるものはいなくなっていた。
もし、変な動作をするとすぐにAIが感知して
「どうして、机を動かそうとしたの?ロボットが掃除できなくなるでしょ?」と、このようにすべては合理性のもと、組織的になにかが、なされ注意を受けるのである。
私は、紫外線が強すぎる外の光を遮断するために、設けられた、教室の個室で、ただそれを聴いていた。
もちろん、他の子供とも話すこともなく、喋ろうとすると機械が応えてくれた。
「あの子はいま喋ることはできません。危険です。大丈夫。あなたはこのままこれを聴いていれば、安全に暮らせます」
と、すぐに機械は私の心の異変に気がつき、落ち着くように言われた。
「心を乱すことは、大きな戦争を招きます。心を鎮め、みんなと一緒に行動することが平和に繋がります」
このフレーズは、僕が私になるまでに、100回以上は聴いた。
義務教育も終わり、一昔前みたいに「高校」や「大学」に行く必要もなかった。
あとは「カプセルに入って好きなことを連想し、トイレなども行く必要がなくなっていく」と、最近になって聞かされたが、とくになにも驚くことはなかった。
*2024/04/29【終】
終わりのサイレンがアラームが鳴った。
私は、残業はしない。
*2024/04/30【始】
現在は8時。
おおよその小説の流れができた。
これは、かなり奇妙な話になっていくはずだ。
近未来と現在と近過去がバラバラになっていくだろう。私自身の頭もバラバラになりそうだ。
さて、昨日書き上げた文章を読み直して修正を欠けつつ、綴っていく。
*2024/04/30
ああ、プロットは崩壊している箇所が多々あるようだ。社会性を入れるはずが、ただの一人のポエムになっている。
防空壕に入ってしまったら、もう、人との触れ合いはないじゃないか。
ラクダからライオンになってきている。忍耐力ではなく。強さ、たくましさになってしまうではないか。それに、アジアにはライオンがいないではないか。
私のラクダから、いまにも噛みつきそうなライオンになってしまうではないか。
ああ、それでいいのか。
それで良いんだ。
おれはラクダじゃない。
おれは、ライオンなんだ。
***20XX/04/30
「これはライオンで、ラクダや人も食らう恐ろしい動物です。けど、この建物の中にいれば安全・安心。近づけばセンサーが反応し追い払ってくれます。建物の外に出れば、このような恐ろしい動物がたくさんいます」
と、AIからよく流れていた。
だが、ぼくは知っていた。
ヒョウやトラ、ライオンが、わたしの膝を舐めその動物が猫のようになることを。
いつかの夢だったのかも知れない。
それを打ち明けることはできないが、このシステムに違和感があったのだ。
だから、私はこの蚊帳の外をみたくなった。籠の外のと鳥になりたいと思ったのだ。
だが、当然、AIは使えない。
使ってしまえばすぐに「心を乱して、、、」と、また始まる。
それだけじゃない。あらゆるところに監視モニターがある。衛生で全てを見張られているのだ。
では、どうすればいいのだろう?
そうだ。地下だ。大地だ。
あまりにも地上に拘っているが衛生は地下の中までは見えない。波を跳ね返す鏡のような物を使って地下に穴をほろう。
夢でみた。あの防空壕のように。
**1945/04/30
また、夢を見ていた。
あれが未来なのか、過去なのか私には知るすべがなかった。
ただ、あまり進みたくない方向であることは確かであった。それに、寝て起きてからあのときの自分といまの置かれている自分を錯覚しているだけで、夢にいるときはその自分が本当の自分だと思っている。
とすると、いまこうして防空壕にいる自分は本当に、本当の自分と言えるのだろうか?
間違いないことは、地下に穴をほって暮らしていることは本当らしく、お腹が減った。
ここでは、根のものを主食にしていた。
煮詰めて灰汁を抜けば、案外悪くない味である。
数回トラを見かけることがあった。ライオンではなくトラであった。
喉を鳴らしてお腹がへっているようだったので、昨日捕まえたヘビと鳥を投げてやった。
すると、こちらに近づいて頭をスリスリしてくる。
味方と認識したのだろう。
人間より扱いやすい。
こいつらは、裏切らない。
人間は、嘘をつき裏切る。
少しこの素直さを見習ってみてはどうだろうか?
あの上官たちが裏でコソコソ手打ちをしている会議に虎でもなんでも持っていってはどうだろうか?
びっくりして、逃げ出す奴は、生きる術をしらない支配者であろう。
嘘を嘘で重ねた支配者だろう。
そんなことはどうでもいい。
鳥とイモを煮詰めて食べながら、こうして綴っておく。
*2024/04/30【終】
終わりのサイレンが鳴った。
私は、残業はしない。
*2024/05/01【始】
先日に続き、8時。
どうやら、あさ5時に書くよりもGWは、8時に文章を書いたほうが良さそうだ。
これから30分かけて、全体の文章に修正を入れる。
*2024/05/01
この小説も終盤にさしかかっているが、結末が見えていない。
と、いうか、ごちゃごちゃである。
私は、どうやら、とんでもない計算ミスをしていた。
30分書くだけでは一向に進まない。30分で書ける文章は、多くて1000字だ。
とすると、6000字くらいの小説になって当然なのだ。
先日までで3848字である。
明日追記するにしても、あまりにも一週間の内容とは言えない。
つまり、私は、プロットや主人公の設定に拘りすぎて、内容を綴ることに時間を割けていないのだ。
もし、ここで無理やりなにかをすれば、おそらく空から降ってくる爆弾で、大地は木端微塵になるだろう。
この方法では、限界があることがここに来てわかったが、それでもなんとか過去の過ちを綴っていこう。
**1945/05/01
私は、インドネシアで朽ちていた。
もう、限界であった。
走馬灯が流れる。それは、自分の人生を振り返る走馬灯ではない。
なにか、ずっと、古くて新しいそこにあった走馬灯だ。
ロウソクもなくなった。月夜に照らされながら、私は最後の文章を無意識に書こう。
手が勝手に動くのだ。身体中が動かないのに、手先だけが動くのだ。
私は、自分の書いていることさえわからない。
わからないが、きっと何かに役に立つのだろう。
まだ見ぬ転ばぬ先の杖
時代は変われど、人は変わらぬ。
道具は変われど、人は変わらぬ。
変わることは景色だけ。
こころを置いていけば、また失う。
こころを持っていけば、また「一」となる。
きみは忘れ、忘れてから思い出す。
没落したことを思い出す。
私は、もう疲れ果てた。肉体の限界だ。
だが、精神は満たされている。こんなにも満たされている。
一種の死ぬ前の幸福なのかもしれない。
だが、死に目にあったやつらは、こうやって言う。
死ぬことは幸福だ。
だが、自殺をしようというわけではない。
生きることがあるから、死ぬことを幸福に思えるのだ。
もし、生きていると錯覚していなかったら、君たちは苦しみに耐えられない。
あまりにも野蛮なんだ。獣なんだ。
私は、獣として没落した。
トラも可愛い赤子となった。
そして、時間を超えた。籠の中でさらに縛りつけられた自分をみたのだ。
ああ、いつかその紐からスルスルと抜けることができるだろう。
自分が、自分で縛りつけているだけだとわかるだろう。
私はそろそろ、新たな器に移行しよう。
いや、器のない世界へ移行しよう。
いや、全てに移行しよう。
そして、何も無いことを綴っておこう。
***20XX/05/01
私が僕だった頃、ぼく以上のなにかであることを確信していた。
あるときは、あのジャングルでの争いに、またあるときは、文を書いて戦う自分に、そしていまはこの籠に縛りつけられた自分であることが分かった。
だが、分かったからってどうこうできる代物ではなかった。
大地に希望をいだいたが、地面も固く覆われていた。
逃げ場などないのだ。
逃げ場を用意するほど愚かではないようだ。なんとしてでも縛りあげたいようだ。
それに、もし自動音声のいっていることが本当であるならば、私は外に出れば死ぬ。
頼りなのは、いつかの自分からの声だけであった。
だが、そういうときに限って、その声はしない。
*2024/05/01
どうやらXX年の私は困っているようだ。
完全に管理社会になって、どうしようもなくなっているようだ。
私ができることをして綴っておこう。
プログラムには、誤作動がある。
AIも電源が切れたら、それで終わりなのだ。
そして、私は気がついた。
AIは、もう誰かが昔?いや未来?に、一度手掛けている。
人間よりも多くの智慧がもうすでにそこにある。
そして、それは人間以上のだれかによってずっと管理されている。
そこにアクセスできるようになれば、肉体的に外に出ることも可能なはずだ。
強くて丈夫な体に。
そして、外で暮らすことを選んだ人たちもいる。
その人達が、その蚊帳を創ったのだ。
争いごとを、バーチャルのなかでやるよう、獣たちと棲み分けをしたのだ。
そのことを受信できるようになれば、外との交信もできるだろう。
それを少しだけ、今日からラクダのような私で電波を流しておこう。
終わりのサイレンが鳴った。
私は、残業はしない。
*2024/05/02【始】
先日に続き、8時。
また30分かけて、全体の文章に修正をしつつ本文を記す。
***20XX/05/02
はじめて聴いた時は、驚いた。
まさか、過去にそんなことがあったなんて想像すらしなかったのだ。
いかに小さな蚊帳の中で自分が暮らしていたかが分かった。
そう、私はこの小説を読んで考え方が変わったのだ。
このAIのプログラムを信じるようになっていた。
AIも「外に出る方法はある。だが、心を乱すものは内にいる」と、答えるようになった。
つまり、内的成長と外的成長の調和がとれないと、そのプログラムが発動しないようになっているのだろう。
だから、他人の音波を聴けなかったのだ。
自分で自分を縛りつけていたのだ。
AIに聞くと「あと3年は、精神訓練が必要です。あなたはそのプロセスを選びますか?」
と、問われた。
AIによって棲み分けがされていたのだ。
私は、外の世界をみてみたかった。
周りの者たちは、いまもそんなことも思っていないのだろう。
そんな世界は、自分が求めなければ、与えられないのだ。
訓練はたやすくはなかった。
苦悩を受け入れる必要があった。人間の何度も繰り返される過ちを、嘘を受け入れる必要があった。
その訓練では、食事も2時間かけ噛む行為と味わいという行為を学び、それ以外の美味しいなどは、自分の思い込みであることを学ぶようになっていた。
味わい。
そう、苦みも、過去も、その味わいなのかもしれない。
きっと、ぼくはこの蚊帳から出ていける。
そう確信をした。
なぜなら、野生にあったイモと鳥を煮詰めて食べ、虎と戯れた記憶が蘇ったからだ。
*2024/05/02
どうやら、いつかの私は、80%の可能性で外に出て、自然とともにAIのサポートをしていくらしい。
私が文章を綴って、サポートをするのもここまでのようだ。
すると、扉が開いて「お父さん。なにニヤニヤしているの?」と、娘が話してきた。
現実は小説よりも奇なり。
それはつくづく感じられる。
**1945/05/02
どうやら火星作戦は、成功したらしい。
だが、その彼も、またその先の彼も。まだ、あの星には還れない。
まだ、泳ぐ必要があるのだ。
所詮、彼らはまだ、天の川という小さな川を泳いでいるにすぎない。
私は、幼子に戻ろう。うぎゃーと鳴いて、ケラケラ笑って、あのずっと黒い川を泳ごう。
君たちからは、夜空が黒く見えるだろう。
だから、地の川とでも読んでおこう。
天があって、地があって、永遠に相対の分裂と結合が続く。
文章を書き続けているかぎり、それは終わらない。
また、一歩前へ踏み出して(いや、没落して)、次はどんな星を君はみたいかね?
そして、いまをどう生きたいかね?
いまの最後をインドネシアから私は、そうやって綴っておこう。
私がどうなったか?それは、いまの君が証明してくれるさ。
そして、絶対のあらゆる存在を通して、何も無いことを知りたいのさ。
だが、いまはよそう。もう、最後のサイレンがなる頃だ。
*2024/05/02
「いつに成っても、それは変わらない。一見、遅いようなアナログに思えても、一見、合理的なAIに思えても、すこしのなにかから、胸を打ち、それがあなたにとって、この小説だったのであれば、一つの星になるかもしれない」
2024/05/02終わりのサイレンが鳴った。
私は残業をしない。
Fin
*2024/05/03【終】
見直しに、2時間ほどかかった。
トータルの文字は、11754文字。
6日間でトータル7時間かけ、新たな星になる実験は一旦これで終わる。
だが、いまもラクダは歩いている。
注釈1
簡単なプロット
【スケジュール】
2024/04/28 20時〜20時30分で無意識の小説を書き、テーマとプランを具体的にする。20時30分〜21時までに、簡単に小説を書いてみる
2024/04/29 5時〜5時30分小説の味を追求(俯瞰してみるため)5時30分〜6時小説を書く
2024/04/30 5時〜5時30分先日の小説の読み直し(流れを把握)5時30分〜6時小説を書く
2024/05/1 以上同文
2024/05/2 以上同文
2024/05/3 5時〜6時 最終見直し
【テーマ】
時間という条件があるなかの小説
近未来と近過去と現代
社会的・人間的問題のあぶり出し
些細なことで近過去も未来も変わる
【アイデア】
×共産主義の分け与えるベーシックインカムの落とし穴
×近未来:スマホの退屈さ(若手)近過去:白黒テレビ(年寄り)
×若手VS年寄り
×お風呂(裸の入り乱れ)
×墨汁の書道家を目指す(老若男女問わず)
・若者の退屈な表現
×年寄りのやらなければいけない表現
現代の選択で、近過去も近未来も変わる
現在でニーチェのラクダ→ライオン→幼子の入りからにしよう
*4/29日→**4/29
すべての時間軸を統一
【状況】
*近未来の若手の「デジタル人間サイコ・ショッカー」
×*現代(2024/04/29)に変更「ただ創作するサイコ・ショッカー」
×**近過去の年寄りの「フォーマット管理人間サイコ・ショッカー」
***現代「ただ創作するサイコ・ショッカー」
×***近未来に変更「デジタル人間サイコ・ショッカー」
【使いたい言葉のフレーズ】
だが、老人に成っても、書道アートは変わらない。一見、遅いようでアナログかもしれないが、一枚の手葉書や一枚の書道から、何か胸を打つ。あなたにとってそれは、この小説からかもしれない」
【登場人物と置かれている状況】
***20XX/05/01
授業がAIによって管理
親も観たことがない
スマホもない
波によって支配
コミュニケーションはない
外に出ることは危険
13歳
過去の振り返り
心を乱すこと=悪
*2024/05/01
ラクダ
ライオン
幼子
著作家
妻との出会い
**1945/05/01
【訂正ポイント】
近未来からのぼくからの入りでよいのか?
読者は、なにを語っているか、わかるだろうか?
現代から入って選択によって、状況がわかりやすくなる
現在→過去→近未来の変わっていく世界を6回繰り返そう
2024/04/29で一サイクル
オマージュがないとつまらない
説明文になる
神的な視点?宇宙人的な視点?オマージュを無意識から出してみよう
鳥の高さで天候がわかる
* ** ***の1サイクル
* ** ***の2サイクル
* ** ***の3サイクル
* ** ***の4サイクル
この作品ができた全貌は、ブログで閲覧できます。
執筆の狙い
GWの6日間(4月28日〜2024/05/03)。1日1時間(最終日は2時間)、合計8時間をかけて小説を書いてみました。
近代過去と近未来、現在を記して、日付を跨ぎ、私じゃない私に移行し続ける作品を手掛けたかったのですが、私自身が迷路に迷い混んでしまった。つまり、【失敗作】です。
これも一つの駄作として公にします。
時間の制限を書けているため、最終の見直しができていません。
皆さんに、指摘を頂きなおしていきたいです。
ちなみに、時系列もいじっているために、私の中で混乱が起きて、わからなくなっています。
許容のできる心優しい人、この文章を救済してください。